OSO18は何故やせ衰えていたのか？

N〇Kのドキュメンタリー番組で、”怪物ヒグマ”は何故あんな最期を遂げたのか？？を解説してくれていました。
人が殺された事件と重ね合わせて、人知の及ばない怖ろしい動物が存在するんだと思っていたら、あっけなく射殺された。しかも何故かやせ衰えていたそうで、かわいそうなクマさんじゃないかと思ってしまいました
番組によると、クマはドングリやフキなどの植物を食べるのが普通で、OSO18は放牧されている牛に味を占めて肉食に偏ってしまったらしいとのこと。それでムキムキの強い身体になるのではなく、体調を崩してしまったのではないか？縄張りには他の雄が6頭も確認されていて、弱いOSO18は逃げ出したのだろうと
クマ撃ちの専門家ではない人に、草原に倒れているのを発見されて射殺された。向かって来ることも逃げることもなかったそうで、遺体の写真を見た猟友会の人は「前足の裏が腫れていて、指やくびれがない」と言いました。やはり、かなり体調が悪くなっていたのでしょう狩場にしていた牛の放牧地から遠く離れた死に場所の先には”禁猟区”があって、「人間がいない野生の楽園を目指していたのではないか？」なんて締め方をされたので、本当に悲しくなってしまいました。
酪農のために森林を切り拓き、害獣として駆除したエゾシカが絶滅しそうになったので禁猟にした結果、増えすぎてまた駆除して死体を放置したらクマなどのエサになって肉を提供してしまい、OSO18のような肉食動物を生み出してしまった結局、人間の都合で動物をおかしくしてしまったのだろうと。人間は万物の霊長で、都合の良いように自然を利用できると考えるのは間違っているのでしょう