望月家とウサギ人間

コミックス『岸部露伴は動かない第2巻』に収録されている”望月家のお月見”
露伴先生は最初に紹介してくれるだけで、話には全然絡んで来ないけれど、ご近所の（仮称）望月さん宅に、先祖全員の命日が「中秋の名月」という事実があることと、ある年のお月見に大変な事が起こったことを、全てご存知です
ガン検査の結果が陽性だった家族。当主が一番心配しているこの人が危ないのかと思っていたら、マンガみたいな？展開で、高齢者が！！！やはり歳の順かと納得しかかったら、ありそうで絶対にない展開で生還金魚も無事で、他の家族も本人も、何事もなかったように名月を愛でております「夜は活動しない、巣に帰って眠ってる」とはいえ、ハチの巣が落ちたのが、気にかかります
そして・・・騒ぎ疲れ飲み疲れて、眠ってしまった家族に気付かれないように、ヒソヒソと電話をしていた一人が、まだ0時前、お月見の夜なのに、庭の外に出て行ってしまいますその様子を見ているような中秋の名月
何故か、（仮称）望月家の郵便受けから現れた・・・ウサギ人間
荒木飛呂彦先生の、とんでもないファッションセンスに慣れて来たつもりだったけれど、これはヤラレタわぁこの作品だけで終わりかなぁ～もったいなぁい！！！
ゴッツイ腕時計。お月見の夜の時間を監視していたのでしょうかアリスのウサギは懐中時計だったけれど、時代の流れでしょうか
そして、あのハチの巣は、意味もなく落ちたんじゃなかった
犠牲になるのは、この家族かと思ったら、最後に意外な展開が！！「モウ身モ心モ『望月家』デハ無クナッタ！！」
それで終わりでいいんじゃないか！？と思うんだけれど、「数ヲ合ワセル感ジカ」と、通りがかりの赤の他人を死なせてしまった「今年ハ良しとシヨオ」「毎年来ルガナ」「ソノウチ家族の中二」「中秋の名月ヲお月見スル決マリを忘レル者モ現レルダロウ」
これって、毎年誰かを殺しますって意味なんでしょうか
このキャラ、すごく気に入りました