ミュージカル「るろうに剣心」

宝塚歌劇団の舞台を、主役は替えないで男優さんと再演する。うまくいくんだろうか？？
失礼なことを考えながら、チケットはすぐに買いました
早霧せいなさんは、「短身痩躯で赤髪の優男。朗らかで一見間の抜けたようにも見える」剣心を軽やかに演じていて、全然違和感がない。そして強さというか、しなやかさで、ごろつきたちを圧倒してしまうのも、わざとらしく感じない。
それでも、剣心の影＝昔の人斬り抜刀斎や御庭番衆など、本物の男性たちは舞台に発散するパワーが凄い宝塚歌劇団の男装の麗人たちは、”力”を美しくカッコよく表現するのですね
”剣心の恋敵”加納惣三郎は、華やかなカッコよさよりも、怨念を強く出していると思いました。”そばにいて欲しくない嫌なヤツ”武田観柳は、それでもちょっと可愛い感じがしていたんだけれど、男性の上山竜治さんが演じると、本当にうっとうしくて「消えてくれ～！」という感じでした私の席は前から2列目だったので、尚更暑苦しくて、ガトリングガンへの”愛”は笑うしかありませんでした斎藤一への「前髪を切れ！」というセリフはアドリブかな？？宝塚歌劇団のときは、絶対になかったですよね
斎藤一！かっこよさは良い勝負でしたが、ブーツじゃなくて短靴でした。原作に描かれたとおりに設定したんでしょうか？？四乃森蒼紫が中吊り？や奈落（だったかな？）から現れるのが、新橋演舞場を目いっぱい使っていて楽しくて
欲を言えば、原作の有り得ない殺陣を出来る限り再現して欲しかった
相楽左之助、黒執事のグレル・サトクリフと同じ人とは思えない！！でも、もっとはめを外して暴れまわってくれても良かったDEATH★
「”東京府士族”明神弥彦」のトリプル子役は、大河原爽介くんでした演技もうまいけれど、左之助が見得を切る場面の拍子木がお見事でした宝塚歌劇団のお姉さんは大人だから出来たんだろうけれど、9歳の子には難しい技じゃないかなぁ
瓦版売りのお兄さんの帯が、ダンスの時にほどけてたのはハプニングだと思うけれど惣三郎がアヘンの酒をこっそり捨てた花瓶の花が、ポトポトと落ちていったのは演出だろうか？？左之助が拾って匂いを嗅いでいたので、何か気付くのか？と思ったけれど、弥彦にも嗅がせただけで、何もなかった何だか粗探しみたいだけれど、もう一度確かめたくなりました